久々のローマでリサイタルを終えて
イスキアでのリサイタルが終わってほっとしたのも束の間
今週は怒涛の1週間でした~
自分の本番に友達の本番、レッスンに滞在許可申請…(なんか他にも沢山あったのに思い出せない)
今日はやっとおうちでゆっくり……しすぎて12時半に起きてまだ頭ボンヤリです。
さてさて、数日前に久々のローマでリサイタルをさせていただきました!
ベルリンやパリほどじゃないですがローマも大きい都市なので
一学生がリサイタル機会を得ることはそう多くありません。
友人も聞きに来れるし貴重な機会ということで気合いもばっちり。
場所は楽器店のショールームも兼ねた出来たばかりのサロンで、
ピアノは最近勢いのあるFAZIOLI
(ホールの写真取り忘れてしまったのですがそのうちYoutubeに上がるそうなのでまたの機会に…)
プログラムは
スカルラッティのソナタ、リストのエステ荘の噴水、ラヴェルの水の戯れ、プロコフィエフのソナタ6番
を用意しました。
イスキアで初お披露目して不安だけが残ったプロコをリベンジすべく、
その2日前にもプロコだけ本番で弾かせてもらい、このリサイタルで3度目の正直。
やっとなんとか見えてきました。
レパートリーにするのは無理かも…と度々あきらめかけ何度も放置したこの曲がようやくです(;O;)
プロコフィエフを最後に勉強したのは中学生のときで(課題で小品弾いただけ)、
それ以降ソナタはおろか1曲も手をつけたことがないという有様だったので
最初はとにかく手に馴染まないわ暗譜できないわで苦労しました。
オケ、室内楽、バレエとあらゆる作品を探してYoutube上では完全にプロコフィエフのストーカーと化した時期も…
最後の年のために選んだこのプロコとリストのダンテ、ベートーヴェンのop.110。
どれも以前の私だったら絶対に選ばない曲で、
音楽的にもテクニック的にも
今まで避けていた自分の弱点部分に向き合って取り組まざるを得ないものでした。
だからいつもの曲より時間がかかってしょうがなくて
苦手な曲やってる間にもっと得意なものを増やしていったほうがいいんじゃないかなと焦る時期もあったし、
どの曲も初めて人前で弾いたときはほんとに絶望したくなるくらいひどかった(;一_一)
でもやっと形になってきた最近、
元々のレパートリーにも良い変化が訪れて新しいアイディアが浮かぶようになって
ありがちな表現だけどこれが「引き出しが増える」ということなのかと思います。
今やっていることを頑張るだけじゃ現状維持しかできないんだなと(だってすでに頑張ってるし…頑張ってもこれ以上できないから困ってるんですよ)
大きく変わるためには怖いけれど思い切って挑戦することも必要なんだなと、
しみじみと感じております。
とまぁなんだか修了試験が近付いて珍しく真面目なこと考えてました。
こんだけ色々言って試験本番で崩壊しないように、あと一カ月気を抜かずに頑張ります!
Mari