イタリアのコンサート事情

練習&練習で変わりばえのない毎日ですが、

徐々に夏のリサイタルの予定がいくつか具体的に決まってきました♪

ヨーロッパの夏ならでは、野外での演奏機会があるので貴重な経験に今から楽しみです。

そのうちのひとつはローマのMarcello劇場で…

現在遺跡の上部は住居として使われているそうです

Marcello劇場。現在遺跡の上部は住居として使われているそうです

コロッセオ……じゃないです。非常に間違えられやすいですが。笑。

夜はライトアップされてとっても素敵な雰囲気になります。

毎年6月から9月いっぱい特設ステージでコンサートが行われていて

本当はわたしのリサイタルもディプロマ試験前の6月に予定されていたんですが、

今年度からシーズン縮小のため9月に延期となってしまいました。

 

イタリアでのコンサート機会はもちろん日本よりは多いです。

が、、、昨今のイタリア経済危機は本当に深刻な影響を与えています

ギャラが安い、もしくはナシ、あってもなかなか払われない、、は当たり前。

こうしてコンサートシーズンが縮小されたり消滅してしまうことも珍しくありません。

カトリック総本山のお膝元にもかかわらず教会でのコンサートも激減しているらしく数はそう多くはありません。

コンクールも同様で、イタリアにはたくさんのコンクールがあるという認識自体は間違っていませんが

新しいコンクールが出来てはすぐ資金難で無くなったり、中止になったり…

まともなものだけに絞るとその数は少なくなります。

 

ベルルスコーニ政権時代に真っ先に切られていった芸術予算。

他にはないイタリアの伝統は芸術・文化にこそあるのだから何とか頑張ってほしいところです。

 

Mari